2026年1月17日(土)
『原発廃止』を公約にする政党・政治家しか信用できない。 #政治・経済 自分は、国家レベルでの最優先課題は、『mRNAワクチンの見直し』と考えています。これに関しては、再三述べてきましたので、進展があったときに、議論再開します。
その次の課題に、『原子力発電(原発)の廃止』を挙げます。エネルギー問題・核武装問題に直結しており、コスト面でも日本経済を揺るがす大問題です。
原発は、日本の経済成長および豊かな暮らしに、大きく役立ってきたことは間違いありません。自分たちは、『平和的利用』『クリーンエネルギー』『安価』という言葉で、学校教育を受けてきました。しかし、すべて、嘘です。
日本の原子力発電所については、その歴史的背景・技術的設計・安全性へのアプローチにおいて、専門家や市民団体から長年にわたり、多くの疑問や批判がなされてきました。
原発では、熱効率が約33%と低いため、利用された燃料エネルギーの約2/3が『温排水』として捨てられます。二酸化炭素ばかり注目されるように、誘導されていることに、まず気づいて下さい。
そもそも、原子炉は40年で廃炉するように設計されています。まだ持ちそうだから延長という発想は、そもそも間違っています。次の原子炉を設置する頃には次世代の技術革新があるとして、未熟な技術・システムで運用してきたに過ぎません。完璧な技術なんてものは存在せず、原発の安全神話はすでに崩れて去っています。
期待されていた高速増殖原型炉『もんじゅ』@福井県敦賀市は、様々な事故を経て、2016年に廃炉が正式決定されました。解体・廃炉は、2018年度から始まり、2047年度までの完了を目指して進められており、廃炉には約3,750億円の費用が見込まれています。
日本の原発におけるプルトニウム保有量は、2023年末時点で約44.5トン(核分裂性約29.4トン)で、国内に約8.6トン、英国・フランスに約35.8トンを保管しています。
『プルサーマル発電』は、使用済み核燃料から再処理で取り出したプルトニウムとウランの混合物であるMOX燃料を、既存の軽水型原子力発電所で利用するものです。関西電力高浜発電所2基(3号機・4号機)、四国電力伊方発電所1基(3号機)、九州電力玄海原子力発電所に1基(3号機)で、合計4基があります。再処理からの回収量に消費が追いつかないので、2030年度までに少なくとも12基の原子炉で実施を目指す『新たなプルサーマル計画』が進行中です。しかし、プルサーマルにおける数ある不確定要素を知ったなら、こんな危ない発電はあり得ないと考えるでしょう。
また、核不拡散の観点から国際的な懸念があります。IAEAは、プルトニウムが原子炉級か兵器級(プルトニウム239が93%以上)かに関わらず、1発の核爆弾が作れる可能性がある量を『8kg』としています。いったい、幾千個分に相当するのでしょうね?
なお、アクチノイドに属する超ウラン元素のうちプルトニウムを除いたものをマイナーアクチノイド[MA: Minor Actinide]と呼ばれますが、一般国民に向けて議論に上がったことはありますか? 原発では、無用で危険極まりない物質が残り続きます。そんな物質は、最初から作らないことです。
そして、原発事故が起きたら、被害は青天井です。福島を経験している最中にも関わらず、他人事で済ませています。
原発は、近未来へ大きなツケを回しています。安価であるなんて、とんでもありません。ツケを精算できる見通しが皆無である以上、今、原発廃止こそ、日本再生の進む道です。
P.S. 原発の必要性も認識していますので、現実的には落とし所を探ることになります。身の丈に合った利用と、やはり、他のエネルギー資源を活用するしかありません。自分は、AIよりも、エネルギーを貯める技術・システムの方が重要と考えています。
P.S.2 『プルサーマル』とは、プルトニウムをサーマルリアクター(軽水炉)で利用する核燃料サイクルのことです。
【概略図】
ウラン燃料
天然ウラン ↓
↓ [軽水炉]
MOX燃料↗︎ ↘︎使用済み核燃料
[MOX燃料工場][再処理工場]
←
回収ウラン・プルトニウム
【使用済み核燃料中の成分】
・核分裂しなかったウラン235:約1%
・新たに生まれたプルトニウム:約1%
・ウラン238:約93~95%
【プルトニウム生成メカニズム】
原子炉内で核分裂するウラン235から放出された中性子を、核分裂しにくいウラン238が吸収することで、プルトニウム239が生成されます。
【再処理工場】
日本で唯一の使用済み核燃料再処理工場は、青森県六ヶ所村に建設中の六ヶ所再処理工場(日本原燃株式会社が運営)です。
1993年に着工して、当初の完成予定は1997年でした。安全性向上や規制対応のため、完成は27回延期され、総事業費は15兆円超に膨らんでいます。2026年度中の完成を目指して、現在も工事と安全審査が進められています。
フランスやイギリスなど再処理先進国では、環境リスクや経済性の問題から核燃料サイクル路線からの撤退や見直しが進み、高レベル放射性廃棄物の最終処分(フィンランドなどで先行)へのシフトが見られます。
日本は、未だに、技術を確立すると意気込んでいます。制御が困難、かつ、環境に大きな負荷、といい加減認めるべきです。
【MOX燃料】
Mixed Oxide Fuel(混合酸化物燃料)の略です。再処理で生成したプルトニウムと、天然ウランあるいは回収ウランが混合されています。
ウラン燃料と同じ形状ですが、プルトニウムを含むため、ウラン燃料よりも放射線量が多く、熱伝導率が小さいなどの特性があります。