2025年12月12日(金)~終了日未定
iPhoneの有線充電 #■パソコン・通信 今回は、iPhoneの有線充電に絞って、解説します(iPadおよびandroid製品にも同様ですが)。有線充電には、『接続端子の形状』と『PD [Power Delivery]対応』の2点が重要となります。
接続端子は、iPhone14までは『Lightning』、iPhone15以降は『TypeC』です。
急速充電するには、『PD対応』のコンセントアダプタおよびケーブルを選んで下さい。iPhone・ケーブル・コンセントアダプタの全て3つが、PD対応でなければなりません。1つでもPD非対応の場合、急速充電はされません。なお、iPhone8からPD対応です。現在、20W製品が主流です。
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TypeC←TypeC
・コンセントアダプタ:PDと明記。
・ケーブル:20W、60Wなど、容量が増えれば、太くなる。
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一昔前は寝ている間にフル充電したものですが、今や30分〜1時間でフル充電できます。急速充電はバッテリーに良くないと言われますが、スマホの買い替え時期を考えると、急速充電でも問題ないでしょう。
P.S. PDには、電力の供給・受給を自動で切り替えられるロールスワップ機能[Role Swap](役割の交換)もあります。バッテリー量が多いスマホ🔋から、少ないスマホ🪫へ、電力を分け与えることができます。
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🔋 🪫
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P.S.2 リチウムイオンバッテリーは、充電完了後もケーブルを挿しっぱなしにすることで、常にフル充電に近い状態が維持されます。しかし、これはバッテリーに負荷をかけ、劣化を早める要因となります。
P.S.2-2 コンセントアダプタは、差しっぱなしだと待機電力が発生します。かなり微弱ですが、コンセントも抜いておいた方が賢明とあります。
P.S.3 QC [Quick Charge]というQualcomm社の規格もありますが、現状、考慮不要です。
P.S.4 USB [Universal Serial Bus]は、『通信速度』を定めた規格です。パソコンなどにマウス・キーボード・メモリ・プリンターなどの周辺機器を接続して、データ転送や電力供給します。充電の規格とは別と考えて下さい。
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・iPhone14まで:USB2.0(最大転送速度480Mbps)
・iPhone15/16/17(標準モデル)およびAir:USB2.0(最大転送速度480Mbps)
※接続端子がTypeCだからといって、USB3とは限らない。
・iPhone15/16/17 Pro/Pro Max:USB3.2 Gen2相当(最大転送速度10Gbps)
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USB3は、正式な表記はUSB3.2として統一されて、3つに区分されています。
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①USB3.2 Gen1
旧称:USB3.0/USB3.1 Gen1
最大転送速度:5Gbps
②USB3.2 Gen2
旧称:USB3.1 Gen2
最大転送速度:10Gbps
③USB3.2 Gen2x2
最大転送速度:20Gbps
2レーン(2本のデータ線)を使用して、Gen2の2倍の速度を実現します。
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P.S.5 かなり余談ですが、通信速度の規格には、USB(USB-IF策定の汎用規格)とThunderbolt(Intel主導の高速規格)があります。Thunderbolt4が上位規格で、Thunderbolt3・USB4/3/2との下位互換性があります。
Thunderbolt対応ポートには、稲妻マーク⚡️が付いています。
iPhone17 Pro/Pro Maxは、USB3に加えてThunderbolt4にも対応しており、最大転送速度が40Gbpsであり、外部ディスプレイへの接続(最大2台の4K/60Hzモニターなど)を可能にしています。
iPhone17/Airは、Thunderbolt非対応であり、データ転送速度はUSB2.0相当に留まります。
P.S.6 DP Alt Mode [DisplayPort Alternate Mode]は、映像出力(最大4K HDR)の規格です。iPhone15以降が対応しています。iPhone・ケーブル・コンセントアダプタの全て3つが、DP Alt Mode対応でなければなりません。
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TypeC→HDMI
TypeC→TypeC
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P.S.6-2 DP Alt Mode対応ケーブル(TypeC→HDMI)をダイソーで1000円で購入しました。保有するiPhone16(標準モデル)は対応しているのですが、保有するSHARP AQUOS LC-40DS6(2009年6月発売)は非対応なので、有線によるミラーリングはできませんでした。まあ、ちょっとした勉強代でした。
P.S. まとめ
現役のiPhoneの充電には、せっかくなので、『PD対応』のケーブルとコンセントアダプタを選んで下さい。
1つのTypeCポートおよび1本のケーブルに、対応する規格が複数乗っかっているので、ややこしいこと限りなし。
[充電の規格]
・PD
[データ転送の規格]
・USB
・Thunderbolt
[映像出力の規格]
・DisplayPort Alternate Mode
※iPhoneのワイアレス充電(無線)は、後日、解説しますね。