2023年8月21日(月)
ALPS処理水、放出間近 #政治・経済 トリチウム濃度だけを問題化して、本当の問題を誤魔化しています。※後日にブログ。
トリチウム(三重水素)は、水素の放射性同位体で、原子核が陽子1と中性子2から成り立っています。半減期12.32年で、ベータ崩壊[中性子→陽子+電子(β線)+反電子ニュートリノ]によって、へリウム3になり、β線を放出します。β線は弱く、濃度にもよりますが、体外被曝は無視できても、体内被曝では猛毒となります。希釈された処理水は、太平洋でさらに希釈されて、限りなく問題になる事はありません。モニタリングに問題がないか、監視していきましょう。
ところで、今回のALPS処理水を用いて、まともな生物実験をしているのでしょうか? 自分は、学生時代3年間、アワビの摂餌行動を研究する為、アワビの飼育経験があります。ヒラメも飼育していました。下記は、怪奇な実験としか考えられません。
[TEPCO]
処理水ポータルサイト
海洋生物の飼育試験
https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/breedingtest/ 溶け出した放射性物質に直に触れた汚染水は、普通の原子炉冷却水と成分が異なっていますし、浄化にも限界があります。危惧を表明している国々の肩を持つ訳ではありませんが、示された科学的根拠に、疑問を抱くなというのは無理です。
汚染水を増やさない努力は無かったに等しく、技術革新も無かったと考えています。長い年月を掛けて先送りして、放出ありきの策でしかなかったと、呆れています。放出は30年間と説明していますが、半永久的にALPS処理水を粛々と放出するのですか?
そして、人為的ミスで、濃度の取り違えが起こると、容易に想像できます。また、関東大震災が処理期間内に起きないというのが前提です。方策を根本から見直すべき時期と考えます。
また、原発は、原爆を作れる為の隠れ蓑とも言えます。そして、ウクライナを見て再認識しましたが、原発と原爆をセットで保有しないと、戦争において原発はただの標的です。原子炉そのものを破壊せずとも、電源や冷却水を断てば、原発は自滅します。戦争では、ルールは蔑ろになっていくものですし、事実は闇の中です。
なお、石炭は確かに化石燃料ですが、石油などはそうではないと考えられるようになってきました。石油は無尽蔵とは言い切れませんが、上手く付き合って行けば良いと考えます。確かに、大気中CO2濃度上昇と地球温暖化は、比例関係にありますが、一指標と考えるべきです。地球温暖化の原因すらも、経済的政治的道具と疑うのが、科学者の務めです。
そもそも、燃料の変遷において、アルコールを抑制して、石油由来の灯油、そしてガソリンに付加価値を付けてきたという経済的説にも、うなずけます。エネルギー政策を早期に科学的に見直さないと、人類に未来はありません。