2016年11月24日(木)
TPPについて #政治・経済 トランプ氏がアメリカ合衆国大統領選挙に勝って、TPPはご破算と言っている中、コメントしないの?とリクエストを頂いていたので、TPPには反対の立場で少し発言しておきます。
今までの仕組みを変えるには、大きな代償が伴います。制限を掛けながら、徐々に関税を撤廃すると言いますが、それが適正に行われるとは考えられません。
一旦、歯止めが外れると、制御が効かず暴走する類と考えています。関税が向かうところはゼロなので、バランスを取るものはなく、ゼロに収束しようと押し切られます。数学的に考えれば、当たり前のことです。
また、税関で徴収する関税、消費税等は、日本の国税収入の約1割(約5兆円)を占めていますおり、大変に大きな額です。税関職員(平成28年度の税関の定員:9,041人)の人事も不確定要素です。どのような体制でTPPに臨むのかは、論外のままといわれても仕方がありません。
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http://www.customs.go.jp/] 関税が安くなっても無くなっても、儲けるのは商社という構図を、TPPでは解決できません。
グローバル化が進んだ結果、対抗できるようにと巨大企業が生まれてしまいました。これは不幸の始まりに過ぎません。巨大なものと巨大なものがまともにぶつかれば、ただでは済みません。回避しようとすれば、停滞や腐敗に繋がるでしょう。個人ではどうしようもなく、意思決定が神の手に委ねられていると感じてしまうのは、非常に危ういことです。
アメリカ合衆国大統領選挙で、トランプに賛成ではなく、クリントンに反対でトランプが勝利したニュアンスは、神が手のひらの中で人を弄んでいるとしか思えません。
いつもの発言とは、ちょっと異なる視点から発言させてもらいました。