2016年10月4日(火)
オリンピックの予算 #政治・経済 オリンピックを東京に招致したいがために、低い見積書を出した。蓋を開ければ、掛かるところには掛かるということである。公共事業では、入札後の設計変更や仕様変更はごくごく当たり前のことで、見て見ぬ振りをするのが常識であろう。
予算だが、3兆は掛かるだろうと過去の開催地での実績から判断できる。オリンピックは、それぐらいの規模になってしまっている。問題視される前から、指摘する声は多くあった。
今回、特に3会場に絞って見直しを進めているのは、非常にうまい落としどころである。全面戦争にしては、収集が付かなくなるのは目に見えている。
そもそも、オリンピック招致は、日本国ではなく東京都が率先してきたと理解している。日本国は便乗したに過ぎない。
歴代の東京都知事は、予算が膨らむことに目を瞑ってきたのだろうが、ここに来てその暗黙の了解にメスを入れられてもというのが、関係者の本音だろう。
本音と建て前が使い分けられない時代も、窮屈である。入札では、まず通らないと何も始まらない。上手いこと、世論を操作しているなあと感心する。
P.S. こう言いながらも、今回の動向には賛成である。借金が膨らむ国、地方自治体の財政健全化に対して、一石を投げている。