ガレコレ
Garage Collection
 
2015年1月13日(火)
反テロ行進に疑問 #政治・経済

 テロは、憎むべきものなのだが、どうも今回のフランスの風刺週刊誌シャルリエプドの事件は、違和感がある。風刺が、単に金を稼ぐ道具になっていないか? 次の行動に移す前に、反省しなければいけない。今は同調しているイスラム各国も、言葉一つで、引っくり返る可能性もある。

 フランス史上最大の370万人のデモになったと内務省が伝えている。どんなに民意が湧き上がろうが、最後は軍事力をもって制圧するしかないのならば、テロとさして変わりない。制裁ではなく、和解を進めることを望む。

 『言論の自由』とは何か、いい大人が分かったようでいて、自分も含めて、実はよく分かっていない。また、宗教自身、言葉が発するイメージである。発し方や捉え方により、天使にも悪魔にもなる。そして、言葉や金でも、人は殺せる。言論も、行き過ぎれば、暴力と変わりない。

 無差別に頭上にミサイルが降り注ぐ戦火を潜り抜けねば生きられない者にとって、ぬくぬくとした環境で勝手なことを言っている者は、恨みの対象に他ならないだろう。自分たちは、イスラムの神や信仰について、あまりにも知らなさ過ぎる。


P.S. 合気道を指導していて、言葉というものは、必ずしも正しいものを伝えていないと実感している。勘違いを誘ったり、言葉から勝手な解釈を導いてみたりしてしまう。伝えるべきは、本質のイメージである。言葉は、本質に導くための道具に過ぎない。
 
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