ガレコレ
Garage Collection
 
2014年3月20日(木)
大国というものは、、、 #政治・経済

 ロシアは、北方領土が解決してしまうと、日本への有力な外交カードを失ってしまう。円満解決に進むように見せかけておいて、どこかで都合を悪くしてムヤムヤにするのは、過去を振り返ると計算されているとしか見えない。よしんば、2島返還されても、ロシア住民が多いので、やっぱりロシア領と平気で言われかねない。クリミア半島との情勢が異なるとの見方もあるが、判例を1つ既成事実化してしまえば、これを覆すことは困難になる。

 さて、ソチ・オリンピックには、ベルリン・オリンピックの様相を感じていた。プーチン大統領には、ヒトラーの影が映っている。安倍晋三首相との共通点も意外に多く、彼らが辿ったような過程で御輿に上げてしまっては、やりたい放題になるという、反面教師である。上に立つものは、誰も止めないからと言って、勝手に突っ走ることの無いように、自制しなければいけない。しかし、彼らの目には、ここ20年の世界的停滞こそ、敵であるかのように映っているのだろう。彼らの出現は必然であり、大事に至る前に、花道をつくって退陣してもらうしかない。事は、それぐらい重要なことであると、ひしひしと伝わってきた。

 クリミア半島は、地形的にも、歴史的にも、民族的にも、難しいところである。ああだこうだと述べるほど勉強していないので、ここでは発言しないので、あしからず。

 それにしても、住民投票として二者択一を迫られれば、初めから決まっていたと言わざろう得ない。新たなやり方には、既存の頭では太刀打ちする前に勝負が決まっていたということである。奇抜な解釈で、新たなルールで実施した者が、胴元としてその時点で利を得る。

 多数決という民主主義の原理を、逆手に取った手法であることは言うまでもない。大多数の幸せという名目を与えてしまった。これを覆すことは、国連が総がかりで挑んでも、難しい。境界線というものは、どちらが多く働きかけているかに尽きる。

 ウクライナでのデモの代償は大きい。おそらく、デモに参加した人でも、こうなるとは予想していなかっただろう。人は、行動には代償を伴うことを知って、大人になっていくということか。
 
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