ガレコレ
Garage Collection
2025年9月11日(木)~終了日未定
心臓と軸 #■合気道
 雨で農作業ができず、雷でパソコンを使ってのプログラミングも怖いので、朝から整理整頓や散髪していました。

 久しぶりに、合気道をブログします。体調不良の為、合気道場を一時休業してから、もうすぐ1年になろうとしています。後ろ受け身ができるくらいに回復したら、再開しようと考えています。今は、まだ膝の屈伸すら辛いのですが、自転車や歩きは全く問題ないところまで来ています。しばらくは、当道場の合気道の要素を、再確認していきたいと思います。

 

 当道場では、いの一番に『歩み』を修得してもらっています。自分の移動、相手の崩しの基盤となります。

 普通は、「臍下丹田を意識して、腰で移動する」と教えるところです。分かりにくいでしょうが、「腰回し」「腰が転ぶ」と表現されます。基本動作を学んだり、力強さを求めるならば、これで正しいと考えます。しかし、合気道の妙は、これだけでは発現しません。

 「常識に疑問を抱いたとき、別の道を探究する」ことが重要です。

 臍下丹田だけでは、脚力が必要となります。脚力が不要な力みに繋がり、相手とぶつかります。足裏三点(母指球・小指球・踵点)で立ち、足の指を使うなとも教えています。つまり、足から手刀に伝わる力は、無用です。



 心臓あたりを中丹田と称しますが、その意味合いとは異なって、この臓器を引き合いに出しています。

 『心臓』をお盆に乗せて、自分の前へ水平に差し出します。心臓の底面を意識します。自然と、体が斜めになり、一歩足が前に出ます。反動を用いずに、足がつられて、四方八方へ移動できることを確認して下さい。体を始めから倒しては、お辞儀になってしまいます。

 相手の腕を制するには、相手の心臓の左右片側の表面に効かせます。



 『軸』とは、回転軸のみにあらず、むしろ軸の傾きや移動が重要となります。

 『二軸法』を採用しています。眼→心臓の表面→股関節→脚の内側→足の薬指へと繋がる2本に働きかけます。竹馬と思って下さい。二軸の切り替えや、1つの軸を消したり止めたりして、見えない移動や崩しが発現します。

 臍下丹田は、臍の下側に中心があり、腹側は体外にはみ出して骨盤にまで膨れており、かなり柔らかい餅と、自分はイメージしています。その餅に二軸が貫通しています。二軸と臍下丹田と心臓は、連動しています。

 ┃⚪︎┃ 心臓
 ┃━┃
(┃ ┃)臍下丹田
 ┃ ┃
 ┃ ┃
 /  \



 自分が感覚を詳細に伝えるのも、「合気道は、はじめから奥義を教えてくれている」との考えからです。目から鱗が落ちなければ、合気道の稽古のスタートラインに立てません。

 合気道は、型から読み解くことは不可能であり、気づき無くして反復練習は無意味と化します。必要最低限の気づきを最初に示して、稽古の中で、気づきのドミノ倒しが起こればと考えています。



 「相手と自分を、微重力空間にいざなう」

 自分は、合気たる所以を示して、言わばこれを修得するためだけに、合気道場を開設して、稽古に励んでおります。



P.S. 自分の合気道は、光輪洞合気道、鉄心合気道の流れを汲んでいます。ご指導頂き、稽古させて頂いたことに感謝しています。

 現在、どの流派にも属さず、流派や武術の垣根を気にせず、活動しています。修行段階で言えば、『守破離』の離と認識しております。

 体調を整えて、年内に1回、道場の稽古を再開して、来年に繋げたいと願っています。どうぞ、よろしくお願いします🙇
 
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